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低山登山
身近で気軽に!探検心をそそる低山登山の魅力
自分流のスタイルで、心からやりたいこと(=趣味)をとことんやり続けている人々は、どのようなスタイルでその趣味を続け、楽しみや喜びを得ているのか?今回は、低山登山というめずらしいスタイルの登山を趣味としている森勝さんに注目。だれでも気軽に楽しめるという低山登山の魅力に迫る。

子どものころの探検の楽しさを味わう

明確な定義はないが、関東では2000m以下の山に登ることを低山登山という。つまり低い山に登ることだ。その一つとして、高尾山も人気が高まっている。

森さんが行っている低山登山は、さらに探検の要素を混ぜたスタイルだそうで

「子どものころ、よく裏山に入って探検したんです。秘密基地をつくったりして遊んだりと。あの感覚で地図に載っていないルートを開拓したり、 洞窟や山に埋もれた神社仏閣を巡ったりしています。」

と楽しげに低山登山について説明してくれる森さん。探検の楽しさを熱く語る声から、低山登山の面白さが伝わってきた。


未開のルートを切り開く探検

――普段、どのように低山登山をされているのでしょうか?

「高尾山には毎週行っていて、季節やその日の天候でルートを少しずつ変えて、高尾山だけでもたくさん楽しんでいます。登山をしている最中に、道がありそうな場所や何かの跡がありそうな場所を見つけて、次回のルートにすることもよくあります。」

「ほかにも、名もない山のルート探索もしています。名もない山でも、ほとんどの山には登るルートがあります。地図には載っていないルートなので、実際に歩き、ルートを地図に書き込んで、自分だけの地図を作っています。」

――どうやって、山の中で道を見つけるのですか?

「木の種類が違っている境目のことを植生界といって、それぞれ別の人が所有する山の境界線になっていることがよくあります。その境界線が歩ける状態になっていることが多く、そこをルートとしてよく探索しています。ほかにも、大きい朴(ほお)の葉がいくつか落ちているところも道だったりして、目印になります。」

と森さんは説明してくれた。まさに道なき道を探して歩く探検のようだ。

――山にはいつもお一人で行くのでしょうか?

「普通は一人ですね。そして山に入って道や洞窟を探したり、ハンモックで休んだりしてのんびりします。1~2時間歩いて、いい場所を見つけて、火を起こしてコーヒーを飲んだりして休んで、地図に印をつけて、そして下りてくるという感じでです。でも友人たちと行くときもありますよ。」

と日頃の遊び方を教えてくれた森さんは、低山登山の楽しさについてこう続けた。

「僕の低山登山は、いつも歩いている道、通勤や通学、買い物の道から、ちょっと違うルートを通ってみるようなことです。路地を見つけて入ってみる。すると井戸があったり、ちょっとした発見がある。何があるかなというワクワク感、それが小さな探検です。町の中でもおもしろいですが、近くにある裏山などに入ると、もっといろんなものが見つけられるんです。」

子どもの頃の憧れを再び

――低山登山を始めたきっかけは何かありますか?

「僕が子どもの頃に、ちょうどテレビで「川口浩探検隊」が放送されていて、見ては秘密基地仲間と裏山に探検に出かけていました。中学生のときにやめて、一時期離れていましたが、大人になって仕事をするようになってしばらくしてから、またしたくなって始めたんです。」

「社会人の洞窟探検クラブにも入っていたので、登山と川口探検隊と洞窟探検をミックスさせて、いまのスタイルへとなっていきました。」

普段、登山と探検を混ぜたスタイルで低山登山を行っている森さんですが、高尾山は毎週通っているそうで、高尾山での低山登山についてこう話してくれた。

「最初は、高尾山から登り始めました。高尾山は手軽に行けるし、登山ルートが数十と、たくさんあるんです。その付近の小さい山を地図を頼りに回るようになり、いつの間にかいまのような巡り方になっていました。」

――それがどうやって仕事になっていったんでしょうか

「もともとは、デザイナーとして、アパレルメーカーのためにアクセサリーをデザインしていました。その傍らで、低山登山をしながらアウトドアのことやグッズのことをブログに書いているうちに、ブログがとても人気になって、ライターやグッズ紹介のお仕事をいただくようになり、そっちがメインの仕事になりました。」

「いまは低山小道具研究家と名乗っています。サイトにアウトドアのグッズを使ったレポートを書いたり、山でグッズの写真を撮ったりしています。」

と振り返る森さん。探検や冒険に対する子どものころの憧れそのまま、それを生かして趣味が仕事になっているというその表情から、充実感のようなものが伝わってきた。

探検!そして秘密基地感覚を味わう

――低山登山の魅力はどんなところですか?

「やはり、気軽に楽しめることですね。高尾山みたいにケーブルカーのある山なら、登山装備もいらない。それで楽しければ、装備を少しずつ揃えて、ちょっとずつ範囲を広げればいい。慣れたら、近くの裏山を探検してもいいですよ。お金もかからないし、健康にもいいです。」

「最近は、ちょうどいい木を見つけて、ハンモックを張って楽しんでいます。ハンモックのおかげで、低山登山の楽しみ方の幅がさらに広がりました。以前は、ハンモックを木に張るのが大変だったんですよ。でも、3年前からとても簡単なハンモックがいくつか発売されたんです。ひっかけるだけで、すぐに張れるんです。それで7~8千円ですよ。お手頃ですよね。」

実際にハンモックを張りながら、その楽しさを語る森さんは、友人と一緒のときの遊び方についてこう続けた。

「友人たちと一緒のときは、いい場所を見つけて、それぞれでハンモックを三角形に張って、真ん中で食事会をしています。1~2時間歩いた後のごはんがうまいんです。そうやって自然の中でゆっくり飲んで話して、くつろいでいます。子どもの頃の秘密基地のような感覚が味わえるんですよ。」

居心地のいい場所を求めて

――この先やってみたいことは何ですか?

「だれもが気に入るけど、ほとんど知られていない気持のいい場所を見つけたいですね。まだ調べていない場所が無数にあるんですよ。だから、のんびりだけど着実に範囲を広げて遊びたいですね。いい場所を見つけて、人に紹介していきたいです。自然の中にいると、人間が変わるし、健康にもいい。登山をしているシニアの人は元気ですよ。」

と楽しげに話す森さんは、秘密基地への想いをさらにこう続けた。

「あとは、本当の秘密基地を作りたいですね。ブリキや板を集めてきて、どこかの茂みの中で建物を作ってみたいんですよ。しっかりしたのじゃなくて、あり合わせの材料で雨漏りするような、自然の中の秘密基地です。」

楽しげに話す森さんから、子どもの頃に夢見た秘密基地を追い求める森さんの強い想いが垣間見えた気がする。

ちょっとした探検心が低山登山の第一歩

――低山登山を始めるにはどうすればいいですか?

「僕がやっているようなスタイルで低山登山をするためには、地図読みや山の木の知識が必要ですね。なので、僕が開催しているイベントに参加するのが一つの手です。月に2回ほど開催しています。詳しくは僕のブログに掲載しています。」

「もし自力で始めたいのであれば、初心者向けのハイキング本が多数出ています。書店に行けば売っているので、それを参考にしてみるのもいいと思います。行きやすい山とそこの地図、必要な装備も載っているので、一冊買えば長く楽しめますよ。」

「山まで行かなくても、都会の中でちょっと脇道や路地に入ってみるというのも、おもしろいですよ。日常の中から、そうした自分にとっての発見をしていくのが、低山登山の第一歩かもしれません。」

そう言って、秋の木漏れ日の中で微笑む森勝さんの笑顔が、さわやかに心に残った。

今回、森さんにお話をうかがったのは、橋本駅からバスで30分の大戸周辺の低山があつまたところ。新宿から1時間ちょっとで、人の来ない自然を独り占めできる。さて、明日はいつもと違う道を歩いてみよう。きっと何か発見があるはずだ。

森勝さんの情報

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Nobuo Shiga
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