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HDR写真
世界を色鮮やかに創造する!独創的な「HDR写真」の世界
自分流のスタイルで、心からやりたいこと(=趣味)をとことんやり続けている人々は、どのようなスタイルでその趣味を続け、楽しみや喜びを得ているのか?今回は、“HDR写真”を趣味としながら、”HDR写真”の本を出版した経験を持つ石川真弓さんをクローズアップ。パラレルキャリアというスタイルで、本業(会社員)の合間を縫って、フォトグラファー/ライターとして精力的に活動する石川さんのライフスタイルをご紹介します。

クールで奥深いHDR写真の世界

――HDR写真とはどのようなものなのでしょうか。

HDR写真とは普通の写真を撮影すると現れてしまう白トビや黒つぶれを無くし、明るいところと暗いところの階調を同時に残して表現することができる写真の表現技法です。「明るい写真」「暗い写真」「普通の写真」を同じ風景で同時に撮影し、複数枚を合成してつくります。枚数がある分、写真の情報量が増えるので、写真から引き出せる編集領域の幅がぐっと広がります。

≪加工前≫

≪加工後≫

――編集ありきなのがHDR写真なのですね。

そうですね。HDRの合成を行うことで、被写体のディテールをハッキリさせたり質感をよりリアルに引き出したり、色味も鮮やかになるなどの効果があります。そのため、写真の雰囲気がCGっぽく、非現実的な感じに仕上げることができるのもHDR写真の特徴のひとつです。

とにかくすごく鮮やかな写真に仕上がるんです。普通に撮った写真と比べて「より印象的」な写真というか。その日の気分によって加工の程度が変わったり、あとから「加工しすぎたかも」って思うこともしばしば(笑)。

――HDR写真に向いた被写体というのはあるのですか?

明暗差がある風景や、もくもくした雲やカサカサした葉っぱみたいに質感のある被写体はHDR写真に向いていると思います。あとは、ゴチャゴチャ、カラフルな風景もすごくHDR写真映えしますね。

趣味で始めたHDR写真がいまではライフワークに

――現在フォトグラファー/ライターとして活動されていますが、それらのお仕事は副業だそうですね。

はい。本業は会社員で週4日勤務をし、それ以外の時間でライティングの仕事をしています。本業を持ちながら同時にそれ以外の仕事やチャレンジを行う、いわゆる「パラレルキャリア」というワークスタイルを行っています。

会社員として固定の収入を持ちつつも、個人の力量次第で稼ぐこともできるので、会社員とフリーランスの良いとこ取りができます。

私の会社での仕事は広報兼PRプランナーなのですが、自分の「撮る」「書く」というスキルも活かせる職務内容なので、とても楽しく働いています。

――パラレルキャリアでご活躍されているなんてすごい。写真を撮ることと、文章を書くことはいつから始めたのですか?

個人ブログを15年近く続けているのですが、それに載せるために写真を撮ったり、文章を書いたりするようになったのがそもそもの始まりですね。初めに撮っていたのは、HDR写真ではないごく普通の写真です。

――HDR写真に出会ったきっかけはあったのですか?

きっかけは、2010年に発売されたiPhone4のカメラから搭載されたHDR機能で、そのとき初めてHDR写真の存在を知りました。自分でもっと本格的にやってみたいなと思い、海外の記事なども含めて、HDR写真を作成するためのソフトウェアとか、撮影方法などいろいろ調べ、独学で身につけていきました。で、実際にやり始めたらもうアドレナリンがでるくらい楽しくって。そこからどんどんのめり込んでいきましたね。

撮った写真が変化する面白さ

――HDR写真のどんなところがお好きですか?

編集によって、その写真の魅力を何倍にも引き出せるのがHDR写真の魅力だと思っています。写真というのは、カメラマンの腕はもちろん、カメラやレンズの性能が出来栄えを左右しますが、HDR写真は撮った後にソフトで編集することで写真のクオリティを劇的に変えられるのが醍醐味。「撮った後に楽しむ」というのは、HDR写真ならではだと思っています。

――「世界に一つだけの作品」という感じがしますよね。

編集することで、「作品性」が増しているように感じます。『後からいじるなんて、“cheat(ズル)”じゃないか』ってプロのカメラマンには言われてしまうかもしれないんですけれど、そういう部分も含めて私はHDR写真が大好きなんですよね。

――やりがいや楽しさを感じるのはどんな時ですか?

写真を取り込んで、合成して「お、この写真はイケる」と手ごたえを感じる瞬間かな。変化が大きいと感動も大きいんです。被写体によっては全然変化がないので、ボツ写真も結構多いのですが、その分“はまった写真”になったときは、すごくテンションが上がります。面白いことに、撮り慣れてくると目に映る風景がHDR写真に変換される“HDR脳”になってくるんですよ。「ここを撮ってもあまりいい写真にはならないな」とか予想できるようになる(笑)。でも、いざ合成してみて「想像よりもイイ!」ってなったときはすごく楽しいですね。もちろん、「想像通りの仕上がり!」ってときも楽しいですけれど。

趣味がもたらしてくれた“幸福”

――石川さんは、HDR写真のテクニック本をご出版されていますよね。

はい、本を出版できたことは、いちばん嬉しかった出来事です。HDR写真は非常にニッチな分野なので、正直あまり売れる!という自信はありませんでした。もちろん執筆や素材写真は全部自分で用意して全力を尽くしましたが。話題にもならず誰の印象にも止まらないことが怖かったのですが、幸いにも本の出版後は予想以上に反響も大きく手応えを感じることができました。読者からも「とても参考になりました」なんてたくさんの声が届いたりして。

――いつ頃から本を出版したいと思っていたのですか?

HDR写真がライフワークになった頃から、「HDR写真にまつわる本をいつか出版できたらいいな」と心の片隅で思ってはいました。約3年前に行った世界一周旅行では、世界の素晴らしい風景をHDR写真に収めるなどして、「世界一周×HDR写真」といった内容で本を書きたいんだと、いろんな人に自分の夢を話すようにしていると、ありがたいことにご縁がつながるもので、徐々に夢が形になり始めました。

――好きなことがあるって素敵ですよね。これから趣味を始める読者にアドバイスをお願いします。

皆さんには、「楽しい」という感情に素直になってほしいと思います。なんでもいい、それをやると楽しくて仕方がない、アドレナリンを感じる!というものは、とことん突き詰めてみたらいいんじゃないかと思います。そして、自分のやりたいことや、興味のあることは、周囲に公言しておきましょう(笑)。そうすれば、いつか思わぬ形で縁がつながることがあるかもしれないから。

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