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ワイン, ワインアドバイザー, ソムリエ
飲む前のプロセスも楽しい! ソムリエ取得者が感じる「娯楽としてのワイン」
自分流のスタイルで、心からやりたいこと(=趣味)をとことんやり続けている人々は、どのようなスタイルでその趣味を続け、楽しみや喜びを得ているのか? 今回は、ソムリエ資格を取得した丹尾健二に注目。趣味としてワインの知識を学んだという丹尾さんが感じるワインの魅力に迫る。

ワインに詳しいとモテる? 趣味で資格取得を目指した理由

――ワインを好きになって17~8年とのことですが、もともと興味を持ったきっかけは何ですか。

学生時代、飲食店のバイトでお客様に味の違いを説明する必要があったので、ワインを飲むようになりました。またワインって、食とのマリアージュ(飲み物と料理の組み合わせが良いこと)を楽しむものなので、おいしいものが食べられるというのもワインに惹かれた一因です。

あとビールを楽しむ時とワインを楽しむ時は、時間の流れ方が違いますよね。瞬発力が求められるビールとは違い、ワインはゆっくりのんびり味わいながら楽しむもの。それが自分の性格に合っているんだと思います。

もうひとつ、マンガの『ソムリエ』を読んだことも、ワインにハマった大きなきっかけのひとつ。ワインのことを語るというよりも、ワインを題材としたヒューマンドラマなんですよね。そういったワインにまつわるエピソードを読んでいたから、酒類の中でもワインを選んだのかもしれません。

――ちなみに現在、飲料関係のお仕事をされているとのことですが、ワインがきっかけで進路を決められたのですか?

いえ。私が入社した当時は、会社としてもワインを取り扱うかどうか、というころでしたので、あまり関係ないんです。確か90年代くらいにワインブームがあり、ちょうど落ち着き始めたころに会社員になったんです。ワインアドバイザー(当時)資格をとったのは、社会人になった後でした。

――では、完全に趣味としてワインと付き合っていらっしゃるんですね。ところでワインアドバイザーとソムリエって違う資格なのですか?

もともとワインアドバイザーは酒類販売業者向け、ワインエキスパートは酒類販売などを行っていない人向け、そしてソムリエは飲食店向けの資格として設定されていました。試験内容もそれぞれ違い、ソムリエには実技があったのですが、他の資格ではなかったのです。

それが2016年、ワインアドバイザーとソムリエの資格が「ソムリエ」に統合したことにより、全員実技試験を受けるようになったと聞いています。

――ちなみに、仕事には関係ないのに、なぜ資格を取ろうと思ったんですか?

自分の性格的に、具体的な「資格」という目標がないと勉強しないと思ったんです。それにスクールに通えば勉強だけでなく、同じワイン好きの友達ができると思って通いました。通学期間は3~4か月ほどでしたが、このときの仲間とは、今でも定期的に飲んでいますよ! ワインを通じて、コミュニティが広がったと思います。

あと若い頃、何かを始めるモチベーションって大概「モテたい」じゃないですか。「ワインに詳しかったら、モテるかな?」と思ったのも、きっかけです。結果、モテませんでしたけど(笑)。

ワインは、 "プロセス"を楽しむ娯楽

――今、家にはどんなワインアイテムがあるんですか?

6本用ワインセラーを2つ、赤用/白用として置いてあります。あと、今日はいつも使っているアイテムを持ってきました。

このシャトーラギオールのソムリエナイフは10年選手ですね。当時15000円くらいで購入しました。これも「モテたい」から買ったんですよね(笑)。毎日家で使っているけど、頑張っているときの自分を思い出すので、ちょっと恥ずかしいですね。

これはスパークリングワイン用のストッパーです。数百円くらいの品ですね。

あと空気を抜くことができるワインキャップ。

これは2~3か月前に購入したコークシクルのワインチラー(ワインを適温に保つ道具)です。冷凍庫で冷やして、中の芯をワインボトルに差して使います。ワインクーラーがなくても、1時間くらいワインの温度を冷たくキープしてくれるんですよ。

――いろんなグッズがありますね。

買う頻度で言えば、ワインを買うことのほうが圧倒的に多いですが、グッズを買っている時のほうが「どうやって生活にとりいれるか」を考えているので、楽しいですね。

――なるほど。ちなみに丹尾さんにとって、ワインの楽しさって何ですか?

まず、ごはんとお酒のマリアージュを楽しめるという点。それに知識がたまってくると、幅広い種類の中からシチュエーションに合わせて選ぶことができるんですよ。例えば、日中なら白やスパークリング、涼しくなって来たら赤ワイン……種類を選べるからこそ、季節や旬の食材を際立たせてくれるというのも魅力ですね。

また、ワイン仲間と飲むとき、「誰かが〇〇というワインを持ってくるなら、これを持っていこう」「〇〇の前に飲むなら、これかな」と飲む前 "Before"の段階から、流れを作っていくのも楽しいんです。

飲み会だけでなく、普段の食事でも同じことが言えます。

――例えば?

ワインを飲むならご飯は何にしようと考えると、必要な食材がわかりますよね。でも買い物に行くと、思いもよらない食材と出会う。じゃあ、それを使ってどう変更するかを考えて、買い物をして帰って料理をする。そんな飲む前の"before"が楽しいんです。

そういった意味では、ワインは自分にとって「娯楽」みたいなもの。プロセスを楽しむものなんです。

今後は丹尾家のハウスワインを見つけたい

――ちなみに奥様もワイン派ですか?

以前はそうでもなかったのですが、結婚後はワインを飲むようになりましたね。最近は体験的にワインについてわかってきたのか、買ってきてもらうワインも、いいものを選ぶようになりました。

――丹尾さんの影響ですね!

そうですね。不思議と夫婦って、やろうと思ってたことをやってもらえていたり、欲しいと思っていたものをかっておいてもらえたりすることがあるじゃないですか。ワインでもそういうシーンがあって、カチッとはまるワインを買ってきてもらえることがあるんですよ。面白いですよね。

――これからワインを学びたいという人は、どうやってワインに入ればいいでしょうか。

ワインの世界に呼び込んでくれる人が身近にいるといいと思います。私にとっては、それがバイトの人でした。ワインに限らず、何でも当てはまると思うのですが、詳しく知っている人から最初にいい体験を与えてもらうことで、スッとその世界に入ることができると思うんです。

――では、ワインを極めたいと思ったときにはどうしたらいいですか?

自分が行った行動と矛盾していますが(笑)、知識を学ぶよりいろんな種類のワインを飲んだ方がいいと思います。ブドウ品種が味わいを決めるので、3~4種類のブドウ品種を覚えておくと便利ですよ。こういう品種なら、こういう味というのがわかれば、飲んだことがないワインでも味を連想できるようになります。

――なるほど。ちなみに、ワインに向いている人っているんですか?

多分、自分の欲求を分析できる人じゃないでしょうか。何を飲みたい、何を食べたいということを考え、それにはこのワインを当てはめてみようと考えることができる人が向いているんだと思います。

――この先、ワインに関連した夢はありますか?

若い頃は知識として得たことを体験することで幅を広げてきました。これからは、その知識を収束させていくときかなと考えています。例えば良質な家具を長く使うことと同じように、高くなくてもいいワインを選んで、我が家の「ハウスワイン」にしたいですね。

――ワイン人生の集大成ですね。

多分、決めたら決めたで、他のものが飲みたくなるような気もしますけどね(笑)。

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