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ロックバランシング
儚くて美しい。そして最高に気持ちいい!日本のロックバランシング“石花”
自分流のスタイルで、心からやりたいこと(=趣味)をとことんやり続けている人々は、どのようなスタイルでその趣味を続け、楽しみや喜びを得ているのか?今回は「ロックバランシング(石花)」の第一人者として石花会を立ち上げ、石花師として普及活動を続ける石花ちとくさんのスタイルに注目。一度立てればハマってしまう「石花」の魅力に迫る

「みなさん話しながらやっていいんですよ!焼き芋もできてますからね~」

ちとくさんのその一言で、それまでの沈黙が笑い声とともに解かれる。

鳥の声と風の音が優しく響く中、真剣なまなざしで石と向き合い作品を作っていたのは石花会の皆さんだ。

緊張感と共に穏やかな空気と時間が流れるなんとも心地の良い風景に、溶け込む人たちがそこにいた。


鳥肌が立つほどに感じた気持ちよさ

――ロックバランシング(石花)とは、どんなものですか

ロックバランシングは…石を立てる遊びです。

石花っていうのはロックバランシングの和名として考えたんです。“ベースボールに対して野球”くらいに、“ロックバランシングに対して石花”って印象付けようというのも活動の一つの柱であって。

――ロックバランシングに出逢ったときのこと、教えてください

7~8年くらい前に映像をネットかテレビで見て“すげー俺もやる!”って思った。思ったけど、そんなのは他のどんな映像もそうだけどその場限りですよね。その後しばらくして当時2、3歳だった息子を公園に連れ出す時に(自分は)何もすることがなくて、そういえばこんなの見たなって思ってやってみたら出来ちゃって。ビギナーズラックかもしれないけど全身鳥肌が立つくらい気持ちよくて。それで子供連れ出すたびに楽しみが一つ増えました(笑)

始まりは、世界のロックバランシング第一人者との出逢い

その後かつて映像で見た世界のロックバランシング第一人者のビルダンがFlickrにあげていた写真を見て「俺もやったから見に来て」と写真をアップした所、“いいね!”と共に世界中のロックバランシングアーティストが集まるコミュニティを教えてくれたという。「見てみるとそこに日本人がいなくて、これは俺がやらなきゃと第二の拍車がかかった」と当時を振り返るちとくさん

――そこからどんな行動を?

最初は畳の上でやってて、海外の人はそれを見て面白がってはいたんですけど、世界を見ると広大なロケーションなんです。それを知ってから多摩川に出かけるようになり、初めて見たときはびっくりしました。あるところにはあるなと。

――海外の方の作品も見ましたが、ちとくさんや石花会の皆さんの作品には和を感じました。同じ丸い石でも何か違う。より柔らかい感じがするというか

そうでしょ!ありがとうございます。そうなんです。きっと外人さんてより高くより多くってやるんですけど、僕らは高くなくていい多くなくていい、一個でもいいからと。

――シンプルな美ですね!石花の名前の由来も教えてください

やって思ったのはケルン(登山道などの道標になっている積み石) のようになっても全然感動しなくて、僕らが目指すのは逆三角形なんです。なるべく上に行くにしたがって大きく広がる形、それはまさに花のようであるし、たまたま僕が使った台がミニ盆栽用の鉢だったこともあって。あとは写真撮ったら片づけて帰る、そのままにしないという儚い所も“花”ということで。

――儚い石の花、素敵ですね!今まで続けていてよかったと思うこと、教えてください

それはつながりですね。この人がこの人を紹介してってつながりがすごくできて、今日いるみんなも、もともとは全然知らない人たちです。石つながりがどんどん広がっていってるのがうれしいですね 。

大地と自分の手と石。ただそれだけ

――ちとくさんが伝えたいロックバランシングの魅力とは?

ピュアだっていうこと。手と石だけだから。アートって言われて気づいたんですけど、絵を描くのも紙や鉛筆って工場で作るよねって思うと、こんなにピュアなことはないって思います。ぐらぐらしていたものがピタッと止まった瞬間。時間ではない。刹那というというか、それを手の中で疑似体験してるわけです。だからそのときこそ気持ちいいし、何か脳から出るし、これでハマって続けちゃうんだなと思います。

――近くを歩いても全然倒れないこのバランス、なぜ保てているのか不思議です

何でって思うでしょ!これはね、やっぱり俺たちがすごいんじゃなくて石がすごいんです。何があっても石は形を変えない。よく考えたら倒れるわけないんですよ。風と地震には弱いけど。一生懸命粘ってやってるときはこっちがコントロールしようと思ってるけど、実は石にコントロールされている自分に気づくとかね。面白そうでしょ!

――早くやってみたいです!はじめの頃と今とでは、立てられたときの気持ちに違いはありますか?

やることは同じだけど、僕のイメージする美しい造形物じゃないなって思うと崩します。贅沢な話ですけどね。でも苦労するほどでかい石だと、全身でこう一生懸命やって止まった瞬間は、美しさも何もなくて「あっ、できた!」という前と同じ喜びがありますね。

シンプルに、やってみる!

――石花をはじめた前と後のご自身の変化や気づいたことなどありますか?

考え方も結構変化して、(日常で)いろんな余計な事を考えてると気が付くようになった。

石ベースでみると、いろんな考えがシンプルに単純化されたかもしれないです。

――ロックバランシングに興味を持った方へメッセージを頂けますか

足を使って現場に行って直に石を触る、これが一番大事です。間違ってもまとめサイトで見て満足しないでね、やって楽しいことだからっていうのをお勧めしたい。そのきっかけを提供するのが石花会です!

――最後に、今後の目標を教えてください

石花会を1000人規模の会にして、世界フェスを日本で行うことです。イタリアとかカナダで結構有名なロックバランシングのフェスがあって、誘われるんですけど会社員だから行けないんですよ。だから、こっちで規模大きくして海外からも2、3人招聘できるようにと考えています!




作品が完成し「できた!」 と顔を上げたお仲間の表情は、“まさに”というべきものだった。

「趣味とは単に”没頭できること”ではなく、”ピュアな自分が出るまで、没頭できること”」

集中して石と向き合い緊張が解かれる瞬間「ふわーと顔が緩むその瞬間を理屈や言葉にする必要はなく、ただ見てよかったねってこっちも楽しくなる」と優しいまなざしで見守るちとくさん。

夕日を待つ河川敷には石の花が咲き誇り、その言葉の意味を穏やかに響かせていた


「ここには素材がたくさんあるから、これならいける!っていう石をまずは見つけてください。そうすれば頑張れるから。あんまり適当に選んじゃうと頑張れないのでね。」

初心者向け説明会で一つ一つ丁寧に教えてくださるちとくさんの言葉は、絶対できる!という気にさせてくれる。

石花ちとくさんの情報

http://chitoku.balancing.jp

石花会 http://ishihana.club

関東の定期的な活動

横浜石花会:毎月1回

渋谷石花会:隔月1回



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