Written by
アルティメット
ダイナミックなプレイが楽しい! 日本代表が語るアルティメットの魅力
自分流のスタイルで、心からやりたいこと(=趣味)をとことんやり続けている人々は、どのようなスタイルでその趣味を続け、楽しみや喜びを得ているのか? 今回は、アルティメット日本男子A代表にも選ばれている古森貴陽さんに注目。フライングディスクを利用した競技・アルティメットの魅力に迫る。

審判がいない!? アルティメットとはどんな競技?

――アルティメットは今回初めて知りました。どのような競技なのでしょうか。

フライングディスクを使い、7対7で対戦する競技で球技に似ています。フライングディスクをコート両端にあるエンドゾーンまで運ぶことで得点を得ることができます。ボールを持っている人は動いてはダメという点はバスケに似ているかもしれません。身体接触が禁止されているほか、審判を置かずにセルフジャッジ(自己審判制)を採用している点も特徴のひとつになります。

――選手はプレイをしつつ、審判をしてるんですね

そうですね。全員が同じ状況認識をしているとは限らないので、すんなりいかないときは話し合います。話し合っても納得いかない場合は、ひとつまえの状況に戻してプレイしなおしたりするんです。

――なるほど。古森さんがこの競技に出会ったのはいつですか。

大学生の時です。

――それまでは何かスポーツをされていたんでしょうか。

高校まではずっとサッカーをやっていました。ポジションはフォワードです。中学の時は全国ベストエイトまで行ったのですが、高校では県大会の決勝で敗退してしてしまいました。でも引退するまでは、サッカー中心の生活でしたね。

――どっぷりとサッカーをされていたのに、なぜ大学ではサッカーではなく、アルティメットを始めたのですか?

実は大学受験では、希望の大学に入れず。さらに入学した先でも、気づいたときには部活に入部できる期間が終了していたんです。サークルに入ろうかと迷っていた時期に、たまたまアルティメットのサークルの勧誘を受けたのです。

――サッカーのサークルには入らずに?

部活じゃないなら、新しいことをしたいと思っていました。アルティメットサークルに勧誘されたときは、みんなスタートが一緒だという点と、日本代表が目指せるというところに心惹かれました。

――その頃から日本代表を狙っていた!?

いえ(笑)。そのころは、今みたいに日本代表でプレイできるなんて思っていませんでしたよ。

ダイナミックな動きがアルティメットの魅力

――サークルに勧誘された時点で、アルティメットをご存じだったんですか?

いえ、知りませんでした。初めてプレイを見たのは入学直後、新歓で見に行ったフレッシュマンズカップという大会でした。ギリギリのところで取ったり、カットしたり……ダイナミックなプレイがかっこいいスポーツだと思いました。すごく心惹かれて、やりたいなと思いましたね。

それに私は身長が高いので、上でキャッチできることは有利だと感じましたし、魅力的でした。活躍姿を想像して、自分でもできそうだなと(笑)。

――実際にプレイしてみてどうでしたか。

投げるのが難しかったですね。今でも苦手です(笑)。

――大学時代のチームの成績はどんな感じでしたか。

4年生の時で、関東3位、全国8位でした。もう少し上を目指していたので悔しかったですね。

大学4年生のとき、はじめて日本代表に

――最初に日本代表になったのはいつのことですか。

大学4年です。U23日本代表に選ばれました。

――古森さん自身は、どんなところが評価されて選ばれたと思いますか。

高さですね。競り合いするときに上の方でキャッチするのですが、日本人は小さいのでほかの国の人から高さでやられることが多いんです。そこで高さで対抗するために選ばれたんじゃないかと思います。

――確かに185 cmは高い! 代表に選ばれてからどんなことが変わりましたか。

3年生の時に大学のチームのキャプテンに選ばれたのですが、チームのことを考えたり、勝つための戦術を考えたりする中で、自己流のところも多く苦しい部分がたくさんありました。でも代表チームに参加している指導者やメンバーは、それまでのメンバーとは世界観が全く違ったんです。大学のチームに対する考え方や意識も変わりましたね。

また初めて世界大会に参加して、国内から世界へ目が向くようになりました。

――視野が大きく広がったんですね。

そうですね。U23は最大で28名。全員学生でした。みんな大学生から始めているので、キャリアも同じなんです。1年合宿を行う中、中盤くらいからオフェンスメンバー(スタメン)に入ることができるようになりました。

でも初めての世界大会はつらかったですね。

――どのような面が辛かったのですか。

メンタル面ですね。1つのミスが負けにつながることがあること、それにオフェンスメンバー(スタメン)という立場もプレッシャーでした。今でもメンタル面は波があると言われますね。自分の中での課題です。

本業を通してフライングディスクの楽しさを教える

――就活ではアルティメットの代表になったことが役立ったりしましたか。

実はアルティメットに力を注ぎすぎて、就活がうまくいかず……(笑)。半年フリーターをしたあと、臨時職員として働き始めました。今は特別支援学校の教員として働いています。

――そうなのですね。では、今の仕事の中でアルティメットが役に立っている部分はありますか?

フライングディスク部で、フライングディスクの楽しさを伝えています。実は障がい者スポーツの中でもフライングディスクは盛んなんです。

――子どもたちはフライングディスクのどんなところが楽しそうですか。

遠くまで飛んでいくと嬉しそうですね。ディスクの動きが楽しいんです。これからもフライングディスクの楽しさを子どもたちに教えていきたいです。

また代表を続けるために努力する姿も子どもたちに見てもらいたいです。私の姿を見て、頑張ろうと思ってもらえたらうれしいですね。

社会人になってからも日本代表として活躍

――社会人になってからもミックス部門のA代表、男子部門のA代表に選ばれていますね。ロンドンでも試合をされたとか。

試合中相手と話すのですが、英語力が必要だと感じました(笑)。なによりもA代表になったことで自信もつきましたし、トップレベルの人たちとプレイすることで、自分自身の力にもなっていると思います。

――働きながら、どれくらい練習しているんですか。

週2~3日は必ずトレーニングをする日を作ります。とはいえ、仕事のあとなので1、2時間程度ですが。土日はチームの練習などで1日中トレーニングしています。

――土日は練習だとお休みがないのでは……?

A代表になっていなければ、モチベーションが続かないと思います。土日がなくなることについても、辛いという思いはありません。アルティメットができないほうが逆にストレスなので。

――休むことよりアルティメットなんですね。古森さんにとってアルティメットとは何ですか?

仕事の次くらいに大切なものです。趣味ではないですね。自分が動けなくなるまでプレイしたいと思っています。ロンドンでは40歳のプレイヤーもいたんです。しかも動けるし、主力として出ていたんですよ。私はまだ28歳。プレイヤー人生はまだまだあると思っています。

――これからの目標はありますか?

自分の売りは高さです。日本で一番高い男になるために頑張ります。それに、世界には自分より背が高い人がいっぱいいます。そういった人たちに、高さで負けないプレイヤーになりたいです。

――では、これからアルティメットを始めてみたい!と思っている人にメッセージをお願いします。

ぜひ代表を目指してやってほしいですね。世界一を目指して戦う経験は、他の競技人口が多いスポーツではなかなかできません。また日本は世界でもアルティメットのトップレベルにいます。世界と戦うことに憧れを持ってほしいです。日本代表になれる可能性があるのだということを知ってもらいたいです。

またアルティメットの動画はネットで簡単に見ることができます。ぜひトップレベルの試合を身近に感じてください。

STEELO(スティーロ)にいいね!して
人生を楽しくする情報をいつも受け取る
Facebook公式ページ
Twitter公式アカウント
趣味ライフ
チャンネル
NO NAME
フォローやコメント、いいね、やりたいなどをするためには、会員登録またはログインをしてください。